3テスラMRI検査を受けられる方へ
MRI(磁気共鳴画像)とは、磁気と電波を利用して断面画像を得る検査です。磁性体の金属は磁石に吸着し、MRI検査に重大な影響を与え、危険を伴います。
当院のMRI装置は従来の1.5テスラMRIより磁場の高い装置で、以前MRIを受けて支障のなかった方でも事故が生じる可能性があります。MRIを安全に実施するために、下記の点にご注意下さい。
①心臓ペースメーカー、人工心臓弁(金属)、人工内耳、神経刺激装置を有する方、血管内にステント等を挿入後8週未満の方は検査を受けることができません。
②胎児に対するMRI検査の安全性は確立されておりませんので、妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方は、原則として検査を受けることができません。
③体内に金属のある方(脳動脈クリップ、ステント、人工関節等)は手術を受けた病院に金属の材質を確認することが必要です。材質がわからない場合は原則として検査を受けることができません。磁石で固定する入れ歯を使用している場合は、歯科より頂いているカード(MRI検査対応が確認できるもの)を持参していただく必要があります。
④入れ墨、アートメイクのある方は熱傷の危険性が高く、原則として検査を受けることができません。
⑤薬剤浸透性絆創膏(湿布、ニトロダーム、ニコチネルパッチ等)は熱傷の可能性がありますので、検査前に外していただきます。検査後に貼れるように新しいものも持参して下さい。
⑥検査着に必ず着替えていただきますので、着脱の簡単な服装で来て下さい。化粧品の多くは金属を含んでいるため控えて下さい。アイライン、アイシャドウ、マスカラ等は検査前に落としてもらう必要があります。また、下記のものは持ち込むと熱を持ったり、引き込まれたりして、人体、装置を損傷する可能性があるとともに、使用不可能になることがありますので、検査前に取り外していただきます。
入れ歯、補聴器、メガネ、カイロ、コルセット、エレキバン、時計、たばこ、ライター、装飾品(指輪・ネックレス・ボディピアス・ヘアピン等)、ペン、財布、小銭、携帯電話、鍵、安全ピン、金属付下着、遠赤外線(保湿性の高い)下着、カード類(クレジットカード、キャッシュカード等)、携帯電話、かつら、ウイッグ、ヘアエクステンション、お守り、その他金属製品
⑦コンタクトレンズも熱傷の危険性があり検査前に外して頂きます。保存容器、保存液を持参して下さい。
⑧閉所恐怖症の方は担当医に申し出て下さい。
⑨当院MRIでは、頭部検査において『SILENT SCAN』という通常の検査よりも小さい音量での検査が可能です。通常の検査時間よりも少し時間が長く、画質が通常撮影のものとは少し変わってくるものありますが、希望の方は担当医に申し出下さい。